20世紀西洋人名事典 「アルバートコッセル」の解説
アルバート コッセル
Albrecht Kossel
1853.9.16 - 1927.7.5
ドイツの生化学者。
元・ハイデルベルク・タンパク質研究所所長。
ロストック生まれ。
博士号取得後ホッペ・ザイラー教授の生理学研究所に助手として務め、’83年にベルリン大学生理学研究所化学部門で指導者となった。1901年にハイデルベルク大学生理学教授になり、引退後、’24年にハイデルベルク・タンパク研究所所長になった。主に組織、細胞化学、核酸を研究し、今日常識となっているアミノ酸がタンパク質の積み木であるという概念を紹介し、またヒスチジンの発見やコッセルヒポキサンチン試験が有名である。’10年に「核酸及び、タンパク質に関する研究による細胞化学上の業績」に対し、ノーベル賞を受賞し、ドイツにおける生化学部門の独立に貢献した。息子のワルターは優れた物理学者である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報