20世紀西洋人名事典 「アルフレッドウォーレス」の解説
アルフレッド ウォーレス
Alfred Russel Wallace
1823.1.8 - 1913.11.7
英国の博物学者,進化論者。
マンモスシャー生まれ。
14才で測量の仕事を始め、学校教員時代に昆虫学者ベーツとであい、1848年〜52年はともにアマゾンへ採集旅行をした。1854年〜62年にはマレー諸島で博物学、動物地理学の研究を行い、この間にダーウィンとは独立の自然選択による種の進化の観念を着想した。これを「On the Tendency of Varieties to Depart Indefinitely from the Original Type」と題してダーウィンに58年に送り、翌59年には「進化論」の中に含まれた。1870年に「自然選択の理論への寄与」を出版、これによりダーウィンと見解が異なるようになった。アゲハチョウの擬態についても研究し、また、社会主義運動にも貢献した。1910年にはメリット勲章を受け、晩年は進化論に対する貢献の重要性が一般に知られるようになった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報