アルーシャ宣言(読み)アルーシャせんげん

改訂新版 世界大百科事典 「アルーシャ宣言」の意味・わかりやすい解説

アルーシャ宣言 (アルーシャせんげん)

1967年2月にタンザニアニエレレ大統領が発表した社会主義化宣言。国家政策に決定的な発言権を持つ政党タンガニーカ・アフリカ民族同盟(TANU)の中央執行委員会がアルーシャArushaにおいて審議採択した党の基本政策宣言である。基本的生産手段を,政府および協同組合を通じて農民と労働者の所有と管理のもとにおくことを規定,農業開発を基盤とし,外国の援助に頼らない自立的な経済開発を推進することを目標として掲げた。宣言発表と同時に政府は全銀行を含む主要外国企業を国有化した。
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百科事典マイペディア 「アルーシャ宣言」の意味・わかりやすい解説

アルーシャ宣言【アルーシャせんげん】

1967年2月,タンザニアの政党タンガニーカ・アフリカ民族同盟(TANU)がアルーシャで採択した社会主義化宣言。ニエレレ大統領の説くウジャマー社会主義の実現向け,主要産業の国有化,農業開発,自力更正などを打ち出した。→アフリカ的社会主義

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世界大百科事典(旧版)内のアルーシャ宣言の言及

【タンザニア】より

…同年10月29日,タンザニア連合共和国と国名を改めた。
[政治]
 1965年にタンザニアは暫定憲法により民主的一党制の確立を図り,67年2月5日TANU中央執行委員会はアルーシャ宣言を採択して社会主義化路線をとることを明確にした。同宣言による社会主義はウジャマーと呼ばれ,ニエレレ大統領の思想を色濃く反映しており,アフリカの伝統を重んじた共同体的社会主義という性格が強い。…

※「アルーシャ宣言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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