20世紀西洋人名事典 の解説
アレキサンダー ウィリアムソン
Alexander William Williamson
1824.5.1 - 1904.5.6
英国の化学者。
元・ロンドン大学教授。
ロンドン生まれ。
左手の麻痺、右目の失明、左目の近視のために実験は不如意であったが、理論的、思索的に優れていた。もっとも優れた業績は、エーテルとアルコールの組成についてで、水の水素原子の1つまたは2つを炭化水素基で置換して得られる「水の型」説を確立し、この合成法は今日でも一般的に用いられている。また、幕末には伊藤博文、井上馨等を宿泊させ、明治初期にはアトキンソンを東大理学部の化学教師として派遣、桜井錠二の化学の指導もした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報