アレッチ氷河(読み)アレッチヒョウガ

デジタル大辞泉 「アレッチ氷河」の意味・読み・例文・類語

アレッチ‐ひょうが【アレッチ氷河】

Aletschgletscherスイス中南部にあるヨーロッパ最長の氷河全長約22キロメートル。ユングフラウの東斜面、メンヒの南斜面に発し、アレッチホルン北斜面からの支流とコンコルディアプラッツで合流する。同氷河と周囲の山々を含む一帯は、2001年に、「ユングフラウアレッチビーチホルン」の名称で世界遺産自然遺産)に登録。
[補説]2007年にベルナーアルプス全域の山々に拡張され、世界遺産の登録名が「スイスアルプス、ユングフラウ・アレッチ」に変更された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレッチ氷河」の意味・わかりやすい解説

アレッチ氷河
あれっちひょうが
Aletsch Gletscher

アルプス最大の谷氷河。スイス・アルプスのベルナー・オーバーラント山群にある。正しくはグロッサー・アレッチ氷河(大アレッチ氷河)とよぶ。全長約26.8キロメートル、面積約115平方キロメートル。ユングフラウ山(4158メートル)、メンヒ山(4099メートル)の南面に発し、標高約2500メートルのコンコルデア・プラッツで、アレッチホルン山(4195メートル)北面からの氷河をあわせ、氷河の末端は標高約1600メートルに及んでいる。融水はローヌ川上流に注ぐ。

[小野有五]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレッチ氷河」の意味・わかりやすい解説

アレッチ氷河
アレッチひょうが
Aletsch Gletscher

スイス中南部,バレー州ベルナーオーバーラントのユングフラウ南側にあるアルプス最大の氷河。長さ約 26.8km,面積約 115km2。ユングフラウに発し,アレッチホルン (4195m) の東と南の山麓を取り巻き,ローヌ川の支流マサ川の水源となる。 2001年世界遺産の自然遺産に登録。観光基地はブリークユングフラウヨッホなど。

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