20世紀西洋人名事典 「アロイスハーバ」の解説
アロイス ハーバ
Alois Hába
1893.6.21 - 1973.11.18
チェコスロバキアの作曲家。
元・プラハ芸術アカデミー教授。
モラビア生まれ。
微分音による作曲を体系的に推進した現代音楽の先駆者の一人。幼時からモラヴィア民族音楽を母の歌で親しんだ。プラハ音楽院でノヴァークに師事。後、ウィーンとベルリンに留学し、シュレーカーに学ぶ。1924年プラハ音楽院で微分音科を開設、同教授となる。その後国際現代音楽協会ISCM名誉会員、5月5日劇場オペラ団監督、プラハ芸術アカデミー教授を歴任。通常の平均律の半音よりも狭い音程に基づく微分音音階を音楽に取り入れ、さらに理論的に深めた。代表作オペラ「母」(’29年)、交響幻想曲「人生行路」(’33年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報