イギリスのスパイ小説家。サマセット・モームやグレアム・グリーンなどと並んで現代的なスパイ小説の先駆者として知られている。ロンドン大学を卒業後、広告業界で働く。1936年に処女作『暗い国境』を発表、文学性豊かなスパイ小説として注目を浴びる。続く『あるスパイの墓碑銘』(1938)、『ディミトリオスの棺(ひつぎ)』(1939)で名声を確固たるものにした。『武器の道』(1959)、『レバント人』(1972)はイギリス推理作家協会賞(ゴールデン・ダガー賞)を受賞、『真昼の翳(かげ)』(1962)はアメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞を受賞し、『トプカピ』として映画化された。アンブラー自身も映画の脚本を何本か手がけている。ほかにも『インターコムの陰謀』(1969)、『薔薇(ばら)はもう贈るな』(1977)、『The Story So Far』(1993)など作品は多い。チャールズ・ロダCharles Roddaと合作したエリオット・リードEliot Reed名義では『反乱』(1953)などのサスペンス小説を何点も発表している。
[鎌田三平]
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