20世紀西洋人名事典 「アンリモンドール」の解説
アンリ モンドール
Henri Mondor
1885 - 1962
フランスの医師,文学研究家。
元・パリ大学付属外科病院長,元・フランス外科医学会会長。
第一次大戦に外科医として活躍。1939年パリ大学医学部外科病理学講座正教授を経て、’41年付属外科病院長就任。又フランス外科医学会会長も勤め、外科医として世界的名声を得た。著書に「緊急診断」(’28年)、「フランス名医大観」(’43年)がある。又文学研究家としては、マラルメ研究の最高権威で、第一次大戦中にマラルメに強い情熱を抱き、爾来この純粋な詩人の隠れた姿を明らかにするためにあらゆる努力を傾け、広く資料を集め「マラルメ伝」(’40〜42年)、「一僧私的なマラルメ」(’44年)、「マラルメ詩話」(’46年)、「高校生マラルメ」(’54年)など多くの労作を発表。’46年アカデミー・フランセーズ会員。他の著書に「ヴァレリーについての三つの講話」(’48年)、「アラン」(’52年)、「ヴァレリーの早熟」(’57年)、「ヴァレリー語録」(’57年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報