ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イエロー・オーカー」の意味・わかりやすい解説 イエロー・オーカーyellow ochre 絵具の色名の一つ。粘土質の天然黄色顔料。含水酸化鉄を着色成分とし,それに炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ケイ酸,硫酸カルシウム,長石,白雲石粉などが含まれている。この天然土の顔料は,安定した性質をもっていて,油で練合せると不透明となるが,イタリア産のオーカーにはケイ酸の含有量が多いために透明度の高いものもある。油絵具としては乾燥がやや悪く,吸油量の多い顔料であるために乾燥後白亜化する傾向がある。またこの色を下層におくと,上層におかれた絵具につや引けが起ったり,亀裂を生じたりすることがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
色名がわかる辞典 「イエロー・オーカー」の解説 イエローオーカー【yellow ocher】 色名の一つ。JISの色彩規格では「こい赤みの黄」としている。一般に、赤みがかった黄色のこと。黄土色と訳される。JISの色彩規格ではイエローオーカーより、わずかに赤みが強く、黄色みが少ない。人類最古の顔料である黄土の色を表し、絵の具や壁の塗装などに用いられてきた。生活に密着した色で、身近ないたるところで用いられている。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報 Sponserd by