イムホテプ(その他表記)Imhotep; Imouthēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イムホテプ」の意味・わかりやすい解説

イムホテプ
Imhotep; Imouthēs

古代エジプト第3王朝 (前 2686頃~13頃) 2代目の王ジョセルの宰相,建築家,医者。ギリシア名イムテス。名前は「平和のうちにきたる者」を意味する。メンフィス市の埋葬地サッカラに王の階段ピラミッド (6段,高さ 61m) を設計した。これが最初のピラミッドとなった。第3王朝時代の技術上の進歩は彼の天分によるもので,当代随一の天才とされた。また死後 100年もたたないうちに医術の半神とされたことは彼の非凡な資質をうかがわせる。サイス朝時代に信仰を集めたが,アケメネス朝のペルシア占領 (前 525) 時代になると,神格化され,天地創造の神プターの子とされた。ギリシア人は彼をアスクレピオスと同一視し,ギリシア・ローマ時代には夢で治療法を告げられるのを待つ病人が,彼のエジプトの神殿に群がったという。頭を剃り,膝に書物を置いてすわった神官の姿で表わされる。

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