日本大百科全書(ニッポニカ) 「キガリ」の意味・わかりやすい解説
キガリ
きがり
Kigali
アフリカ中部、ルワンダの首都。人口36万9000(1999)、85万9332(2012センサス)。国の中央部の標高1500メートルの高原に位置し、気候はよい。ドイツ植民地時代の軍隊の駐屯地に始まり、1962年の独立の際に首都に定められた。当時は人口6000にすぎなかったが、急激に人口が増加した。街はいくつかの丘からなるが、緑豊かなニャルゲンゲ地区は行政、経済の中心で、大統領官邸、各省庁、大使館、銀行、ホテルなどがある。ニャミランボ地区には競技場、イスラム教寺院がある。南の低地は工業地区で、せっけん、塗料、殺虫剤、靴、自動車整備などの工場が集中している。南東にあるキガリ空港はヨーロッパやアフリカ各地と結ぶ交通の中心となっている。
[赤阪 賢]