山川 世界史小辞典 改訂新版 「イラクリオス朝」の解説
イラクリオス朝(イラクリオスちょう)
Iraklios
610~711
カルタゴ総督の子イラクリオスによって創始されたビザンツ帝国の王朝。首都にまで迫ったサーサーン朝ペルシア軍の撃退とペルシア本土直撃によって帝国の危機を救ったが,新興のイスラーム教アラブ軍に東方と北アフリカの領土を侵略され,ブルガール族のトラキア建国を許した。ギリシア語の公用語化と,セマ制度の成立はこの王朝のもとで始まった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報