インターネット大学(読み)インターネットだいがく

大学事典 「インターネット大学」の解説

インターネット大学
インターネットだいがく

2002年度に創設された構造改革特別区域における「インターネット等のみを用いて授業を行う大学における校舎等施設に係る要件の弾力化による大学設置事業(特例措置番号832)(2004年施行)のこと。通信教育(大学通信教育)を行う学部のみを置く大学は,教育研究に支障がなければ,校舎等面積の数値基準(大学通信教育設置基準別表2)によらずに設置できる。大学院では,大学設置基準36条に定められた学長室,会議室,事務室などの本部機能のみ確保すればよい。少額の設備投資で大学が設置できるようにして,社会人の再教育等の社会的要請に応えることがねらいである。ただし,実施できる授業の方法はメディア授業に限られ,卒業要件となる面接授業等を実施する場合は対象外となる。2016年度時点で2大学がこの特例措置により設置されている。文部科学省では,2013年度中を目途にこれを全国展開するという構造改革特区推進本部の決定に基づき,2014年3月に大学通信教育設置基準の一部を改正し,全国展開が図られた。
著者: 鈴木克夫

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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