インノケンチウス6世(読み)インノケンチウスろくせい(その他表記)Innocentius VI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インノケンチウス6世」の意味・わかりやすい解説

インノケンチウス6世
インノケンチウスろくせい
Innocentius VI

[生]? ベサック,モン
[没]1362.9.12. アビニョン
フランス出身の教皇 (在位 1352~62) 。本名 Etienne Aubert。 1338年より各地司教歴任,42年枢機卿,52年内赦院長官。簡素で有徳の生活をもって教会内の改革を行なった。 54年リエンツィの反乱鎮圧によりカルル4世ローマで戴冠させた。ローマ帰還には失敗。 60年英仏和約などヨーロッパの平和と東西教会合同に奔走したが,成功を収めることはできなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む