ウィスワ川(読み)ウィスワガワ(その他表記)Wisła

デジタル大辞泉 「ウィスワ川」の意味・読み・例文・類語

ウィスワ‐がわ〔‐がは〕【ウィスワ川】

Wisła》⇒ビスワ川

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィスワ川」の意味・わかりやすい解説

ウィスワ川
ウィスワがわ
Wisła

ドイツ語ではワイクセル Weichsel,ロシア語ではビスラ Visla。ポーランド最大の川。全長 1047km。本流はポーランド-スロバキア国境を形成するカルパート山脈西部の西ベスキジ山系に源を発し,古都クラクフ,首都ワルシャワなどの大都会を経て,バルト海の古い港町グダニスク (ドイツ語ではダンチヒ) の東部でバルト海へ注ぐ。その間,東部ポーランドの大平原を貫流し,ブク川,ピリツァ川をはじめとする数多くの支流を合流。その流域は旧ソ連,スロバキア領内にも及ぶ。中・下流の河川勾配はきわめてゆるやかで,ワルシャワより下流では水運に重要な役割を果す。ワルシャワの上流でも,支流サン川との合流点まで,かなりの大きさの汽船が,また小型船ならクラクフまで,遡航可能であるが,比較的水量が乏しく,秋には水深が長期にわたって大きく下がるため,しばしば航行が困難になる。運河でオドラ川水系などとも連絡する。シロンスク (シュレジエン) 地方の石炭,木材の輸送にも利用される。

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