20世紀西洋人名事典 「ウラディミールリージン」の解説
ウラディミール リージン
Vladimir Germanovich Lidin
1894 - 1973
ソ連の小説家。
モスクワ生まれ。
1915年から作品を発表。主に知識人の生活を描き、短編集「春の出水」(’17年)、「海と山」(’22年)を出版。小さな人間に注目し、ロマン的な要素の強い作品が多い。「北風」(’25年)では冒険家達を描く。次第に作風が変わり、長編「無名戦士の墓」(’32年)、「偉大な、あるいは静かな」(’33年)でリアリズムを確立した。第二次大戦後は、長編「追放」(’47年)、「二つの人生」(’50年)などの他、芸術家との交友録「人々との出会い」(’57、’61、’65年)を書いた。他に「息子」(’36年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報