南アメリカ,アルゼンチン東方にある共和国。牧畜業が主体だったが,19世紀初頭ラ・プラタ地方に起こった独立運動に呼応して,アルティガスが蜂起し,王党派を追放した。しかしブエノスアイレスの連邦派と対立する間にポルトガルに占領され,ブラジルの独立とともにその一州となった。独立後のアルゼンチンはこれを奪回しようとして戦争状態となったが,ラ・プラタ地方の交易に重大な関心を持つイギリスの干渉により,緩衝地帯を設けるため,ウルグアイの独立が1828年合意された。独立後,政情は不安定だったが,ホセ・バッイェ大統領(在任1903~07,11~15)の経済的民族主義と福祉政策が成功を収めた。しかし第二次世界大戦後は経済が停滞し,ツパマーロス・ゲリラが激化したため,軍部が介入し,紆余(うよ)曲折ののち,85年民政に戻った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…正式名称=ウルグアイ東方共和国República Oriental del Uruguay面積=17万6215km2人口(1996)=314万人首都=モンテビデオMontevideo(日本との時差=-12時間)主要言語=スペイン語通貨=ウルグアイ・ペソUruguayan Peso南アメリカの二大国であるアルゼンチンとブラジルに挟まれた小国で,面積,人口ともに南アメリカのスペイン系諸国のなかでは最も小さい。しかしモンテビデオ市を中心とする首都圏への人口集中度(約45%)は南アメリカ随一である。…
※「ウルグアイ東方共和国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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