ウーゼ(読み)うーぜ(その他表記)Bodo Uhse

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウーゼ」の意味・わかりやすい解説

ウーゼ
うーぜ
Bodo Uhse
(1904―1963)

ドイツの小説家。ラスタット職業軍人の家に生まれ、右翼団体員、ナチス党員となったがまもなく離れ、ドイツ共産党入党。1933年亡命。以後反ファシストとしてスペインメキシコで闘い、48年帰国しドイツ民主共和国(東ドイツ)で活躍した。自伝的小説『傭兵(ようへい)と兵士』(1935)、スペイン内戦におけるドイツのファシストと反ファシストの対決を描いた長編『ベルトラム中尉』(1943)、ナチス支配下の地下抵抗運動を主題とした長編『愛国者 第一部』(1954)が代表作である。

高村 宏]

『榎本重男他訳『愛国者』上下(1981・新日本出版社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウーゼ」の意味・わかりやすい解説

ウーゼ
Uhse, Bodo

[生]1904.3.12. ラシュタット
[没]1963.7.2. 東ベルリン(現ベルリン)
東ドイツで活躍した作家国家社会主義的な青年運動に参加後,反ファシズムに転じ,共産党に入党,1933年パリに亡命。 40年メキシコに渡る。戦後東ドイツへ帰り,雑誌『アウフバウ』 Der Aufbauを編集,東ドイツ文学界の指導者の一人となる。作品には『ベルトラム中尉』 Leutnant Bertram (1943) ,『愛国者たち』 Die Patrioten (54) などがある。

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