エチレンクロロヒドリン(読み)えちれんくろろひどりん(その他表記)ethylene chlorohydrin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エチレンクロロヒドリン」の意味・わかりやすい解説

エチレンクロロヒドリン
えちれんくろろひどりん
ethylene chlorohydrin

エチレン誘導体一つ。正しくは2-クロロエタノールという。無色油状液体。

 工業的にはエチレンと塩素混合ガスを水に通じて合成する。エーテルアルコール、水に混ざる。エチレングリコール殺虫剤原料となる。ジャガイモの発芽促進剤として用いられる。有毒でとくに皮膚に触れないように注意する。

[谷利陸平]


エチレンクロロヒドリン(データノート)
えちれんくろろひどりんでーたのーと

エチレンクロロヒドリン
  ClCH2CH2OH
 分子式 C2H5ClO
 分子量 80.51
 融点  -67.5℃
 沸点  128.66℃
 比重  1.2003(測定温度20℃)
 屈折率 (n)1.4420

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化学辞典 第2版 「エチレンクロロヒドリン」の解説

エチレンクロロヒドリン
エチレンクロロヒドリン
ethylene chlorohydrin

2-chloroethanol.C2H5ClO(80.51).ClCH2CH2OH.エテンと塩素の混合ガスを水に通じて生成させる.工業製品は,純度42.5% の含水物(共沸混合物,沸点96 ℃)が多いが,無水物とすることもできる.無色の油状液体.沸点128.5 ℃.1.2072.水と混和し,エチレングリコールや殺虫剤の製造原料,ジャガイモ,ブドウなどの発芽促進剤として使われる.麻酔性がある.LD50 81 mg/kg(マウス経口).[CAS 107-07-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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