分子式(読み)ぶんししき(英語表記)molecular formula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分子を構成している原子記号とそのを記した化学式。たとえば水の分子式は H2O ,メタンの分子式は CH4 ,窒素の分子式は N2 ,オゾンの分子式は O3 で示される。分子式を定めるには,まず物質を元素分析し,成分元素の重量組成を求め,これと原子量とから実験式を定める。次に分子量を測定し,その値が実験式の示す各原子の原子量の総和の何倍 (整数倍) かを決めればよい。実験式の各原子数を整数倍してつくった式が分子式である。食塩のようなイオン結晶ダイヤモンドのような共有結合結晶では,もはや分子式で規定される分子は考えられない。便宜上 NaCl (食塩) や C (ダイヤモンド) のように組成を示す最も簡単な化学式で分子式の代用をさせている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

化合物または単体を構成する原子の種類と個数を示す化学式。

[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 元素記号を用いて、一個の分子を構成する原子の組成と数を表わす化学式。〔稿本化学語彙(1900)〕

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化学辞典 第2版の解説

分子を構成する元素の種類と原子数とを表した化学式.測定によって求められた分子量が,その物質の組成式の何倍に相当するかを求めて決められる.たとえば,酢酸の分子式は,元素分析から得られた実験式CH2O(式量30)と分子量測定結果(約60)からC2H4O2と決められる.無機化合物には,単分子の概念が規定できないものが多い.たとえば,イオン結晶をつくる食塩は巨大分子であるが,最小単位のNaClをもって分子式とよぶことがある.合成高分子化合物は,構成単位の分子式で表す.構造式や示性式なども含めて,分子を表す式をすべて分子式という場合もある.たとえば,CH3CO2Hを酢酸の分子式ともいう.

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世界大百科事典内の分子式の言及

【化学式】より

…これにより物質をつくっている元素の種類のみならず,その組成も知ることができる。物質が分子からできている場合にはとくに分子式molecular formulaといい,多原子分子やイオンでは,元素記号の右下に1個の分子あるいはイオンを構成する原子の数を表す数字を小さく記す。ただし1という添字はつけない。…

※「分子式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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