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共沸混合物 きょうふつこんごうぶつ azeotrope; azeotropic mixture

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

共沸混合物
きょうふつこんごうぶつ
azeotrope; azeotropic mixture

2成分以上の混合液に平衡な蒸気の組成が液の組成と等しいとき,その液を共沸混合物という。共沸混合物には,水-エチルアルコール (重量%比 4.43:95.57,共沸点 78.15℃) ,酢酸エチル-エチルアルコール (69:31,78.15℃) ,ベンゼン-ノルマルヘキサン (19:81,68.9℃) ,エチルアルコール-ベンゼン-水 (22.8:53.9:23.3,64.9℃) ,エチルアルコール-トリクロロエチレン-水 (41.2:38.4:20.4,44.4℃) などがある。

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百科事典マイペディアの解説

共沸混合物【きょうふつこんごうぶつ】

共沸状態にある溶液。たとえば1気圧のもとでは,エチルアルコールの95.6%水溶液(共沸点78.15℃),塩化水素の20.2%水溶液(共沸点108.6℃)など。前者の共沸点は最低(極小)沸点,後者は最高(極大)沸点の例。
→関連項目抽出蒸留

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栄養・生化学辞典の解説

共沸混合物

 →アゼオトロープ

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうふつこんごうぶつ【共沸混合物 azeotrope】

一般に二成分液体と平衡状態にある蒸気の組成は,液体の組成と異なるのが普通である。蒸留によって溶液をその成分に分離できるのはこの事実に基づいている。一般に,溶液を蒸留するとその蒸気組成は元の組成よりずれて一方の成分に富むようになるので,溶液の組成はしだいに他成分のほうにずれ,それに応じて沸点も連続的に変化していく。しかし,特定の組成をもったある種の溶液では蒸気の組成と溶液の組成とが同じになり,組成変化することなく一定温度(共沸点という)で沸騰し,あたかも純粋液体のごとく振る舞う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

共沸混合物
きょうふつこんごうぶつ
eutectic mixture

混合溶液を蒸留するとき、ある一定の圧力のもとで一定の温度で溶液の組成と蒸気の組成が一致することがあり、この現象を共沸またはアゼオトロープazeotropeといい、また、この一定組成の溶液を共沸混合物という。この組成は圧力によって変化するから、それが純粋な物質でないことがわかる。たとえば、水‐塩化水素系では1気圧のもとで共沸点は108.584℃、塩化水素20.222%であるが、水銀柱600ミリメートルでは102.21℃、塩化水素20.683%である。
 二成分系で沸点図を調べてみると、組成に対して沸点が極大または極小値を示す。この極大または極小の組成をもつ溶液を蒸留で分け続けるとき、最終的には液体側または留出側がそれぞれ共沸混合物になるため、各成分を蒸留で分けることは不可能になる。
 したがって共沸混合物の分離には、吸収、抽出、吸着などほかの操作を用いるが、共沸混合物にほかの溶剤を加えて蒸留を可能にすることもあり、これを共沸蒸留という。たとえばエタノール(エチルアルコール)と水は共沸混合物の関係にあるが、これにベンゼンを加え三成分系にする。
 この三成分共沸混合物を蒸留させると液体側が純エタノールになる。工業的にはこの方法により初めて純エタノールが得られるようになった。[吉田俊久]

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