六訂版 家庭医学大全科 「エナメル上皮腫」の解説
エナメル上皮腫
エナメルじょうひしゅ
Ameloblastoma
(口・あごの病気)
どんな病気か
顎骨内に発生する良性の
原因は不明です。
症状の現れ方
初期には無症状ですが、増大すると顎骨の
検査と診断
診断はX線、CTなどの画像診断と、生検(病変の一部を採取して顕微鏡で調べること)により確定されます。X線では境界がはっきりした単房性、多房性ならびに蜂の巣状の透過像がみられます。鑑別すべき疾患は、顎骨内に生じるその他の良性腫瘍や
治療の方法
単房性のものは、患部の摘出に加えて周囲の骨を取り除きます。小児では開窓療法(窓を開けて減圧する)を行い、腫瘍が小さくなってから摘出を行います。多房性のものでは、顎骨切除(上顎:上顎部分切除、上顎全摘出、下顎:下顎骨
エナメル上皮腫は、良性とはいえ局所
病気に気づいたらどうする
顎骨の無痛性の腫脹や膨隆など、疑わしい病変に気づいたら、ただちに口腔外科などの専門医を受診して、精密検査、治療を受ける必要があります。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報