エヌスタ鉱(読み)エヌスタこう(その他表記)nsutite

最新 地学事典 「エヌスタ鉱」の解説

エヌスタこう
エヌスタ鉱

nsutite

化学組成x=0.06~0.07の鉱物。六方晶系,空間群不明,格子定数a0.965nm, c0.443。緻密堅硬,断口貝殻状,硬度8.5, 比重4.2~4.67。肉眼では暗灰・黒色,鋭い金属光沢条痕黒褐色。異方性顕著,軟マンガン鉱と酷似する。空気中で加熱すると450℃で軟マンガン鉱に,550~850℃でビクスビ鉱に,950~1,100℃でハウスマン鉱に変化。[MnO6]の単鎖による軟マンガン鉱型構造と複鎖によるラムスデライト型構造との格子オーダーのランダム混合構造。人工のγMnO2に一致し,乾電池原料に適する。軟マンガン鉱・クリプトメレンと共生しマンガン鉱床から産する。1938年に愛知県西尾市(旧横須賀村)から発見され,横須賀石として発表されたものと同一。W.E.Zwicker(1962)らによりガーナのNsuta鉱山から発見。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エヌスタ鉱」の意味・わかりやすい解説

エヌスタ鉱
えぬすたこう
nsutite

二酸化マンガンの鉱物の一つ。おもに二価の初生マンガン鉱物、とくに酸化物やこれを主とした集合物から生成される。化学組成上、四価と二価のマンガンを含むと推定されている。両者比率や原子配列などについては決定されていないが、比率については30~40:1程度である。空気中で加熱すると約450℃で軟マンガン鉱に変化する。乾電池の原料として優れた性質を示す。命名は原産地ガーナ国エヌスタNsutaにちなむ。

加藤 昭]


エヌスタ鉱(データノート)
えぬすたこうでーたのーと

エヌスタ鉱
 英名    nsutite
 化学式   (Mn4+,Mn2+)(O,OH)2
 少量成分  Mg,Ni,Ca,Na,K,Al,Fe3+
 結晶系   六方
 硬度    6.5~7.5
 比重    4.8(MnO2として計算)
 色     暗灰~黒
 光沢    金属~土状
 条痕    黒
 劈開    不明
 その他   通常は粉末状で測定できないため,硬度は結晶化したものの絶対測定値からモース硬度に換算

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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