20世紀西洋人名事典 「エミールガレ」の解説
エミール ガレ
Emile Gallé
1846.5.4 - 1904.9.23
フランスのガラス工芸家,高級家具作家。
ナンシー(フランス)生まれ。
アールヌーボー様式を代表するガラス器、家具制作の第一人者。1862年からワイマールで絵画、彫刻、博物学、植物学等を勉強し、音楽家リストの存在を知る。1870年父のガラス工場を継ぐ。1878年パリ万博に出品した「月光色」のガラス器等が注目を浴びる。モチーフには植物や昆虫を使い、古来のガラス技法を生かしながらもその流動感や色彩は洗練されていた。1886年家具工房を設立し、1889年パリ万博で最高賞受賞。日本美術の影響も多大で、当時遊学していた高島得三との親交もあった。1901年工芸に於けるナンシー派を設立し、多くの支持者を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報