日本大百科全書(ニッポニカ) 「エリザベータ」の意味・わかりやすい解説 エリザベータえりざべーたЕлизавета Петровна/Elizaveta Petrovna(1709―1761) ロシアの女帝(在位1741~61)。ピョートル大帝の三女として生まれる。近衛兵(このえへい)の支持によりクーデターに成功して即位した。はで好みの女帝は国政を寵臣(ちょうしん)に任せきりであったが、治世の間、元老院の復活、官僚制の定着、商業の育成、農奴制の強化がみられた。スウェーデンと戦ってフィンランドの一部を獲得(1743)し、オーストリア継承戦争、七年戦争ではオーストリア側にたって参戦した。[伊藤幸男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例