日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルウッド」の意味・わかりやすい解説
エルウッド
えるうっど
Charles Abram Ellwood
(1873―1946)
アメリカの社会学者。ニューヨーク生まれ。コーネル大学を卒業し、シカゴ大学、ベルリン大学でも学び、シカゴ大学で学位を取得。ネブラスカ、ミズーリ、デュークの各大学で教壇に立った。アメリカ社会学会会長などを歴任。心理学的社会学の開拓と発展に貢献した。アメリカにおける社会心理学の草創期を代表する研究者であり、文化社会学の発展にも寄与した。社会過程の諸相にも注目、社会生活と社会的行動が感情と深く結び付いていると説く。また、社会の進歩における知性の働きに注目した。主著は『社会心理学序説』An Introduction to Social Psychology(1917)、『人間社会の心理学』The Psychology of Human Society(1925)など。
[山岸 健]