20世紀西洋人名事典 「エルンストグレーザー」の解説
エルンスト グレーザー
Ernst Gläser
1902.7.29 - 1963.2.8
ドイツの小説家。
1928年に「1902年級」を発表して、ワイマール後期の反戦平和主義戦争文学の傑作として脚光を浴びた。’30年には国際革命作家会議に参加し、’34年にナチスに迫害されて亡命し、社会主義作家の一員と見なされたが、’38年に妥協してドイツに帰国を認められ「国防軍戦線新聞」の主筆を務める。時代にふりまわされた文化人の典型で、亡命中に書いた民族社会主義の台頭に主人公が虚しく抵抗する様が描かれている「不滅なるもの」(’36年)にその心情が著われている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報