20世紀西洋人名事典 「エルンストユンガー」の解説
エルンスト ユンガー
Ernst Jünger
1895.3.29 - ?
ドイツの小説家,論説家。
ハイデルベルク生まれ。
第一次大戦開戦では武勲によりプール・ル・メリットを授勲。体験に基づいた日記文学「鉄のあらしの中で」(1920年)、「内的体験としての戦闘」(’22年)などで名声を確立。終戦後、大学で動物学などを学び、その後、作家活動に入る。ナチスへの思想的親近を批判されたが、ヒトラーからの誘いを拒絶し、ナチズムに対する抵抗文学「大理石の断崖の上で」(’39年)を書く。第二次大戦時にも大尉として参戦。日記文学「庭と道」(’42年)にもナチスに抵抗するヒューマニズム色が強い。現代ドイツの最も影響力の強い作家として活躍。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報