統計力学によれば,平衡状態におけるエントロピーは,その状態でとりうる微視的な形態の数に比例する.したがって,物体に外力を加えて微視的な形態(あるいは準位)の数の少ない状態をもたらすと,もとの状態に戻ろうとする力がはたらく.これをエントロピー弾性という.気体の圧縮,ゴムの伸長などに際してはたらく力がこれである.ただし,エントロピー弾性のある系でも,エネルギー弾性(格子のひずみ,その他)も同時にはたらいている場合もあるので注意を要する.[別用語参照]ゴム弾性
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…すなわち,ゴムの伸びた状態は元の状態に比べてエントロピーの小さい状態であるため,エントロピーの大きい状態へ移行しようとし,これがゴムの弾性力を与えることになる。このようにエントロピーの減少が弾性力の起源となる弾性はエントロピー弾性と呼ばれる。鎖に外力Kが働いてつり合っているときには,K=-T(∂S/∂R)の関係を満たす(Tは絶対温度)。…
※「エントロピー弾性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新