オオアブノメ(読み)おおあぶのめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオアブノメ」の意味・わかりやすい解説

オオアブノメ
おおあぶのめ / 大虻眼
[学] Gratiola japonica Miq.

ゴマノハグサ科(APG分類:オオバコ科)の一年草。茎は太くて柔らかく、高さ10~25センチメートル。葉は披針(ひしん)形で全縁。初夏、葉の腋(わき)に無柄の花をつける。花は白色筒状で長さ4~5ミリメートル。多くは閉鎖花である。蒴果(さくか)は球形水田湿地に生え、本州、九州、朝鮮、中国、ウスリーに分布するが、農薬の影響で日本ではほとんどみられない。この属は北半球の温帯に30種ほど知られ、日本には本種とカミガモソウが分布する。

山崎 敬 2021年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android