オオバミゾホオズキ（読み）おおばみぞほおずき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オオバミゾホオズキ
Mimulus sessilifolius

ゴマノハグサ科の多年草。本州中部地方以北の日本海側，北海道，南千島，サハリンに分布し，普通，細長い地下茎を伸ばして山間の湿地に群落をつくる。茎は方形で直立し高さ 10～30cmになり，葉を対生する。葉は卵形または卵円形で柄がなく，長さ 2.5～6cm，幅1～3cm，縁にあらい鋸歯がある。7～8月，茎の上部の葉腋に細長い柄をもつ花を1個つける。花冠は黄色，筒形で，上部が浅く5裂する。花筒内には4本のおしべがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

オオバミゾホオズキ
おおばみぞほおずき / 大葉溝酸漿
[学] Mimulus sessilifolius Maxim.

ゴマノハグサ科（APG分類：ハエドクソウ科）の多年草。茎は軟弱で直立し、高さ20～30センチメートル。葉は無柄。卵形で長さ3～6センチメートル。夏、上部の葉の腋(わき)ごとに黄色の花をつけ、花冠は筒状で先は5裂する。果実は袋状に肥大した萼(がく)に包まれる。本州中部地方以北の日本海側、北海道、樺太(からふと)（サハリン）の深山の水湿地に生える。

［山崎　敬　2021年10月20日］

オオバミゾホオズキ

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