フランスの政治家。弁護士出身。1914年以来社会党所属代議士を務め、党内きっての財政通と目された。1936年ブルム人民戦線内閣の蔵相として社会経済改革に努めたが、同年秋、平価切下げに追い込まれた。1937~1938年ショータン内閣の法相、1938年第二次ブルム内閣の国務相を務めた。1940年のフランス敗戦に際してペタン元帥への全権委任に反対投票して監禁されたが、地下抵抗運動に加わり、1943年ロンドンに逃れてドゴールに協力した。フランス解放後、敵の少ない人柄から制憲議会議長、ついで下院議長を務め、続いて第四共和制の初代大統領(在任1947~1954)としてかなりの実質的影響力を保持した。
[平瀬徹也]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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