ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オレリー」の意味・わかりやすい解説
オレリー(伯)
オレリー[はく]
Orrery, Charles Boyle, 4th Earl of
[没]1731
イギリスの政治家,軍人,古典研究家。ボイル家の出身。"Epistles of Phalaris"を編集し,R.ベントリーがこれを批判したため,大論争を引起した (1697~99) 。スペイン継承戦争に従軍し,マルプラケの戦いに参加。 1713年特命大使としてフランドルにおもむき,ユトレヒト条約の予備交渉にあたる。 21年ジャコバイトの疑いをかけられ,投獄されたが釈放され,晩年は哲学研究に没頭した。
オレリー
Orrery, Roger Boyle, 1st Earl of
[没]1679.10.16. キャッスルマーター
アイルランドの政治家,劇作家。内乱から王政復古期にかけて活躍,クロムウェルとともにチャールズ2世とも親しかった。フランス風のロマンス『パルテニサ』 Parthenissa (1651~59) などもあるが,劇作家として知られ,後期の悲劇『ムスターファ』 Mustapha (65) および『黒太子』 The Black Prince (67) が特に有名。いずれも愛と名誉の対立を主題とし,脚韻をふんだ王政復古期の英雄悲劇の典型。『戦術論』 Treatise on the Art of War (77) と題する戦争論もある。
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