インターネット上で、地理情報データを含んだ無料の地図を自由に利用できるように、参加者で地図データを作成する世界規模のプロジェクト。2004年にイギリスでスタートした。日本は2008年(平成20)3月スタート。英語ではOpenStreetMapと、大文字三つを含む一語で表し、OSMと略称する。
本来の地図には著作権がある。一部、ライセンスフリーの地図もあるが、それを加工した場合には著作権が発生し、ライセンス料などが必要になるケースもある。そうした制約に対抗して、地図を自由に複製や頒布したいと考える人たちによって立ち上げられたインターネット上の専用サイトとそのサービスで、「自由なウィキ世界地図」と称している。地理情報データは自由に編集でき、その地図を無料で利用することができる。
日本語での情報提供などはオープンストリートマップ・ジャパンOpenStreetMap Japanが行っている。地図データの編集作業にはhttp://www.openstreetmap.org/から参加できる。また、日本でのOSMコミュニティ活動を支援する団体として一般社団法人オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパンOpenStreetMap Foundation Japanが活動し、イギリスのオープンストリートマップ財団(OSMF)とも連携している。
[編集部]