ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーラフ2世」の意味・わかりやすい解説
オーラフ2世
オーラフにせい
Olaf II Haraldsson, den Helige
[没]1030.7.29.
ノルウェー王 (在位 1015~30) 。「聖オーラフ」として知られる。初めバイキングとして活躍。ルーアンで洗礼を受け (13頃) ,オーラフ1世死後分割されて独立を失っていたノルウェーに帰り,王位につき (15) ,東部にあるデンマーク領を征服し,その結果,全ノルウェーを統一 (16) 。全土の組織的なキリスト教化に努め,異教の諸侯と戦いを繰返した。デンマーク王兼イングランド王であるカヌート (大王) との戦いに敗れロシアに逃亡 (28) ,2年後ロシアからの帰途,スチクレスタでデーン人と戦い敗死 (30) 。このとき起きた日食が奇跡と認められ聖者に列せられる。ノルウェーの守護聖人。祭日は7月 29日。
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