お江戸日本橋(読み)オエドニホンバシ

デジタル大辞泉 「お江戸日本橋」の意味・読み・例文・類語

おえどにほんばし【お江戸日本橋】

俗謡江戸日本橋から京都までの東海道五十三次を歌い込んだもの。「こちゃえ節」の替え歌で、天保(1830~1844)のころから明治にかけて流行

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「お江戸日本橋」の意味・わかりやすい解説

お江戸日本橋
おえどにほんばし

俗謡。曲名は「お江戸日本橋七つ立ち」という東海道五十三次を歌った歌詞の歌い出しからとられた。1872年(明治5)ごろ流行したもので、全18節、品川、川崎、箱根など終点までの風俗を詠み込んでいる。オペラ『蝶々(ちょうちょう)夫人』にも取り入れられ、世界的に知られているメロディの原調は、江戸中期ごろ甲斐(かい)国(山梨県)の富士川沿岸で歌われていた盆踊り唄(うた)。それが箱根周辺の『はねだ節』となり、さらに「お前待ち待ち蚊帳(かや)の外、蚊に食われ、七つの鐘が鳴るまでも、コチャかまやせぬかませやぬ、コチャエ、コチャエ」の『コチャエ節』となり、その替え歌として全国的に流行した。

[小川乃倫子]

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デジタル大辞泉プラス 「お江戸日本橋」の解説

お江戸日本橋〔曲名〕

日本の民謡。東海道五十三次の宿場が歌詞に歌われる。

お江戸日本橋〔小説〕

柴田錬三郎の長編時代小説。1964年刊行。

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