ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カマール・ウッディーン」の意味・わかりやすい解説
カマール・ウッディーン
Kamāl al-Dīn Ismā`īl
[没]1237. イスファハン
ペルシアの詩人。詩人ジャマール・ウッディーンの子。郷里の地方君主に仕え,モンゴル族のイスファハン攻略のときに殺害された。モンゴル族侵入前におけるペルシア詩最後の偉大な頌詩詩人と評される。作品『カマール・ウッディーン詩集』 Dīwān-e Kamāl al-Dīn Ismā`īlは,彼の異名「意味の創造者」にふさわしい微妙で独創的表現の頌詩が主体をなし,イラーク・スタイル頌詩の手本とされている。
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