登山用具。鋼鉄製やジュラルミン製の楕円形の輪。スプリングで開閉でき,ハーケンや埋込みボルトなどにかけ,ザイルを通して用いる。直径9~9.5mmの丸棒を曲げて10cm×6cmのO形にしたものが一般的だが,D形,三角形など種々の形があり,2t程度の荷重に耐えられるものが多い。ハンマー,ハーケンとともに岩登りの三つ道具として用いられる。これらの用具の開発で,岩登りは画期的な発達を遂げた。カラビナはザイルとハーケンの仲介だけでなく,あぶみ(簡略な縄ばしご),はしごなど種々の用途に用いられる。19世紀ヨーロッパ・アルプスでイギリスの登山家が用いたのが初めだが,日本でも似た形のものが古くつくられたことがある。
執筆者:徳久 球雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…そのために,確保者は制動用の手袋を使うのが普通であるが,この確保をより容易で確実にする目的で各種の制動器具を使う例も多い。 トップを登る登攀者もまた,墜落時の衝撃を少なくするため,ルートの途中に確保支点(ビレーイングピン)をつくり,カラビナを介したザイルをセットしていく(ランニングビレーrunning belay)。これによって,力は直接的に確保者に伝わることもなく,支点のつくる角度によって生じる摩擦やザイルそのものの弾力性が墜落時の衝撃力を弱めることになる。…
※「カラビナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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