カリブディス(読み)かりぶでぃす(その他表記)Charybdis

翻訳|Charybdis

デジタル大辞泉 「カリブディス」の意味・読み・例文・類語

カリブディス(Kharybdis)

ギリシャ神話で、メシナ海峡に住む女の怪物。大渦潮うずしお擬人化したもので、近づく船を飲み込むとされた。カリュブディス。→スキュラ

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精選版 日本国語大辞典 「カリブディス」の意味・読み・例文・類語

カリブディス

  1. ( [ギリシア語] Kharybdis )[ 異表記 ] カリュブディス ギリシア神話に出てくる海の怪物。海の渦巻きを擬人化したもので、シシリーシチリア)海峡を通る船などを呑みこんだという。また、この渦巻きの名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カリブディス」の意味・わかりやすい解説

カリブディス
かりぶでぃす
Charybdis

ギリシア神話で、航海上の難所である海峡(メッシーナ海峡とされる)の大渦巻を擬人化した女の怪物。ポセイドンガイアの娘とされ、1日3回水を吸い込んでまた吐き出すとされる。オデュッセウスは難破してここに流されたとき、崖(がけ)の上から伸びたイチジクの木に跳び付いて吸い込まれるのを免れ、ふたたび吐き出されてきた船の残骸(ざんがい)につかまって脱出に成功した。この対岸には同じく女怪スキラがいて、航行する船乗りを悩ませた。またアルゴ船もここを通ったが、テティス護衛で事なきをえた。

[丹下和彦]

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