カリュブディス(その他表記)Charybdis

翻訳|Charybdis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリュブディス」の意味・わかりやすい解説

カリュブディス
Charybdis

ギリシア神話で,シチリア島メッシナ海峡にいたとされる怪物ポセイドンガイアの娘で,もとは人間の女の姿をして地上に住んでいたが,猛烈な大食で,あるときヘラクレスギリシアに連れ帰る途中ゲリュオンの牛の群れから盗んだ牛をむさぼり食ったために,ゼウスの怒りを買って雷で打たれ,海に住む怪物となった。日に3度海水を付近を通る船と一緒に大量に飲み込んでは吐き出し,同じ海峡のイタリア側の岸にいたスキュラとともに,この場所を航海の最大の難所の一つにしていたとされる。

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百科事典マイペディア 「カリュブディス」の意味・わかりやすい解説

カリュブディス

ギリシア伝説で海の巨大な渦巻(うずまき)を擬人化した女怪。スキュラ対峙(たいじ)していて,ともに〈難所〉の代名詞。日に3回海水を吸い込み吐き出す。アルゴ船ネレウスの娘らの助力で,オデュッセウス機知によりここを無事通過した。
→関連項目セイレン

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