カルキディウス(その他表記)Calcidius

改訂新版 世界大百科事典 「カルキディウス」の意味・わかりやすい解説

カルキディウス
Calcidius

経歴は不詳。年代についても,研究者により4世紀から5世紀前半までの振幅がみられる。プラトンの《ティマイオス》の前半(52章)までのラテン語訳と注解とが彼の著書として伝存。これは,12世紀,ヘンリクス・アリスティップスHenrichus Aristippusによる《メノン》《ファイドン》のラテン語訳があらわれるまで,西方世界におけるほとんど唯一のプラトンに関する知識の源泉としての意義を有し,12世紀のシャルトル学派の宇宙論に多大の影響を及ぼした。思想的には紀元後2世紀ごろのプラトン解釈によるところが多い。注解部分は,《ティマイオス》を内容上27の主題にわけ,そのうちの13について論及をしているが,そのなかでも,〈質料論〉と〈運命論〉とがかなりの部分を占めている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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