カルダーラ(その他表記)Antonio Caldara

改訂新版 世界大百科事典 「カルダーラ」の意味・わかりやすい解説

カルダーラ
Antonio Caldara
生没年:1670-1736

後期バロック期のイタリアの作曲家。ベネチア楽派の流れをくみ,レグレンツィ弟子。1716年以後はウィーンの宮廷楽長J.J.フックスもとに副楽長を務め,オペラ作品で人気があった。ソナタ形式発展にも貢献があった多作家であり,オラトリオ,ミサ曲ほか,声楽器楽の広い領域にも作品がある。代表作にはオペラ《アテネ人》,オラトリオ《キリストの死と埋葬》がある。
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関連語 岸本

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルダーラ」の意味・わかりやすい解説

カルダーラ
Caldara, Antonio

[生]1670頃.ベネチア
[没]1736.12.28. ウィーン
イタリアの作曲家。 G.レグレンツィの弟子。 1700年からローマ,ミラノ,マドリードなどを回り,16年 J.フックスのもとでウィーン宮廷副楽長になった。オペラ,オラトリオが 100曲以上にのぼる多作家。前古典派の作曲家を通じてハイドンにまで影響を及ぼした。各種の室内楽宗教音楽をも多数残した。

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