ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルモナ」の意味・わかりやすい解説
カルモナ
Carmona, António Oscar de Fragoso
[没]1951.4.18. リスボン
ポルトガルの将軍,政治家。大統領(在任 1928~51)。1926年の軍事クーデター成功を機に頭角を現し,サラザール政権下(1932~68)では政権の永続性の象徴的存在であった。1888年王立陸軍士官学校卒業。1922年までに大将昇進を果たし,1926年5月の軍事クーデターで勝利を収め,短期間外務大臣を務めたのち,同 1922年7月首相に就任した。その際サラザールを財務大臣に指名したが,ほどなくサラザールはカルモナをしのぐ存在となった。1927年2月,国民投票で大統領に選出された。1932年,サラザールを首相に指名。翌 1933年「新国家体制(エスタード・ノーボ)」のための新憲法を採択した。サラザール一党独裁体制のもと,カルモナは 1935,1942,1949年の 3度にわたり大統領に再選された。
カルモナ
Carmona
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