現代外国人名録2016 「カルロスゴーン」の解説
カルロス ゴーン
Carlos Ghosn
- 職業・肩書
- 実業家 日産自動車社長・会長・CEO,ルノー会長・CEO
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1954年3月9日
- 出生地
- ブラジル・ロンドニア州
- 本名
- Ghosn Bichara
- 学歴
- エコール・ポリテクニク(国立理工科学校)〔1974年〕卒,エコール・デ・ミーヌ・ド・パリ(パリ国立鉱業学校)卒
- 勲章褒章
- 藍綬褒章(日本)〔2004年〕
- 受賞
- 日本パブリックリレーションズ大賞企業部門賞(第2回)〔2000年〕,日本文化デザイン賞大賞〔2002年〕,九州大学名誉博士号〔2003年〕
- 経歴
- 実業家の父はレバノン系ブラジル人、母はレバノン系フランス人で、フランスとブラジルの国籍を持つ。レバノンの高校を卒業後、フランスに移住。経済学の修士号を取得し、1978年9月タイヤメーカー大手のミシュランに入社、工場長などを経て、’85年7月ミシュラン・ブラジルCOO(最高執行責任者)。’89年4月ミシュラン・ノース・アメリカ会長兼CEO(最高経営責任者)。ブラジルと北米で黒字化を果たした実績によりヘッドハンティングで’96年12月ルノーに上級副社長として入社、ここでもベルギー工場閉鎖などリストラで腕を振う。ルノーグループ経営委員会メンバー。’99年6月日産自動車とルノーの資本提携で、倒産寸前といわれた日産自動車のCOOに就任。10月日本産業界で最大級のリストラ策といわれた“日産リバイバル・プラン(再生プラン)”を発表。2000年度の連結決算の黒字化、2002年度の売上高における営業利益率4.5%、有利子負債半減という3つの目標を掲げた。以後、東京・村山工場の閉鎖やグループで2万1000人の削減、取引関係先も半減させるなど大ナタを振い、経営改革の中枢を担う事実上の社長職を務め、2000年6月正式に社長に就任。2001年6月CEOを兼務。リバイバル・プランは1年前倒しで達成され、2002年2月再生プランの達成を宣言。2003年3月には有利子負債がゼロとなり、就任から4年間で2兆1000億円あった借金を完済した。同年6月共同会長を兼務。2005年5月ルノーの社長兼CEOを兼務。同年9月には“世界における日産の年間販売台数を2001年度より100万台増やす”とした2002年5月の公約を達成。2006年3月日産グループのトラック事業部門である日産ディーゼル工業株の売却を発表。2007年3月期(2006年度)の連結決算で初の営業減益に。2009年3月期はゴーン体制で日産は初めて営業赤字となる。2009年5月ルノー会長兼CEO。この間、2000年7月Jリーグの横浜Fマリノス会長に就任。2003年6月ソニー社外取締役、2004年3月〜2005年4月米国IBMの社外取締役。2009年、2014年欧州自動車工業会(ACEA)会長。著書に「ルネッサンス」がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報