カレル橋(読み)カレルバシ(英語表記)Karluv Most

デジタル大辞泉 「カレル橋」の意味・読み・例文・類語

カレル‐ばし【カレル橋】

Karlův most》チェコの首都プラハ中心部、ブルタバ川に架かる橋。神聖ローマ皇帝カール4世(ボヘミア王カレル1世)の命により、14世紀から15世紀にかけてに建造ヨーロッパに現存する最古石造橋全長約520メートル、幅約10メートル。橋の両側欄干に合計30体の聖人彫像が並ぶ。橋と橋塔ゴシック様式、聖人像はバロック様式のものが多い。1992年、「プラハ歴史地区」の名で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カレル橋」の意味・わかりやすい解説

カレル橋
かれるきょう
Karluv Most

チェコの首都、プラハ市内のモルダウ川(ブルタバ川)に架けられた多径間の石造アーチ橋で、全長は約500メートルある。カール4世によって計画され、14世紀中ごろから16世紀初頭に至る長い年月をかけて完成した。橋の本体中世の様式であるが、橋門タワーや彫像を配した高欄などに、ルネサンスへのつながりをみることができる貴重な橋で、ヨーロッパにおける名橋の一つに数えられる。この橋のあるプラハの歴史地区は1992年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[堀井健一郎]


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世界の観光地名がわかる事典 「カレル橋」の解説

カレルばし【カレル橋】

チェコの首都プラハにある橋。ヴルタヴァ川にかかるプラハで最古の橋で、1357年、神聖ローマ皇帝カール4世の命によって建設が始められた。全長520m、幅約10mのゴシック様式の橋で、欄干(らんかん)の両側には15体ずつ計30体の、聖書に登場する聖人やチェコの英雄などの像が並んでいる。石造りの橋としてはヨーロッパ最古で、車両は通行できず、歩行者だけが渡れる。

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世界大百科事典(旧版)内のカレル橋の言及

【ネポムク】より

…チェコ語ではヤン・ネポムツキーJan Nepomucký。大司教と争っていたボヘミア王バーツラフ4世によって逮捕され,拷問を受けたのち,プラハのカレル橋上からブルタバ川に突き落とされた。列聖式は1729年に行われたが,民間に根強く残るフス信仰に対抗するために反宗教改革の一環として列聖されたともいわれる。…

※「カレル橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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