カンタス航空(読み)カンタスこうくう(英語表記)Qantas Airways Limited

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンタス航空」の意味・わかりやすい解説

カンタス航空
カンタスこうくう
Qantas Airways Limited

オーストラリアの航空会社。1920年 Queensland and Northern Territory Aerial Services Limited; QANTASとして発足遊覧飛行やエアタクシー事業を行なったのち,1922年から国内の定期運行を開始,1934年イギリスのインペリアル航空(→英国航空)とオーストラリア―イギリス間の定期便を共同で運航,1935年 Qantas Empire Airways Limitedと改称,1947年オーストラリア政府が資本のすべてを所有して国営化された。同時にカンガルールートと呼ばれるシドニーロンドン航路を開設,1950年には東京へも乗り入れるようになり,1954年北アメリカ線,1958年世界一周路線を開設した。1967年現社名に変更。1992年国内線のオーストラリアン・エアラインズを買収。1995年完全民営化。シドニーを拠点として 2011年初の時点で,国内線 25都市,国際線 40都市以上に航路をもち,保有機は 約 130機。2004年子会社ジェットスターを設立,格安航空 LCC事業にも乗り出した。

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百科事典マイペディア 「カンタス航空」の意味・わかりやすい解説

カンタス航空[会社]【カンタスこうくう】

シドニーを本拠地とするオーストラリアの代表的航空企業。全額政府出資の特殊会社として1920年設立。1930年代にシンガポール英国への路線開設。日本乗入れは1952年。1995年に株式を公開し完全民営化。英国航空が21%の株を保有する。主要ルートはシドニー〜ロンドンで,近年アジア,アメリカ路線にも力を入れている。2011年6月期売上高148億ドル。英国航空,アメリカン航空などが加盟する航空連合ワンワールドの一員

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