かん水(読み)カンスイ

化学辞典 第2版 「かん水」の解説

かん水
カンスイ
brine

ブラインともいう.【海水を濃縮し,食塩濃度を高めた不飽和溶液岩塩が地下水に溶けた天然かん水もある.天然ガスとともに出るかん水には,ほぼ海水の組成に近いものもある.流下式塩田で得られる14.7°Béかん水組成(%)の一例を示すと,CaSO40.48,MgSO40.95,MgCl21.53,KCl 0.32,NaCl 11.28%.[別用語参照]製塩法】食塩水溶液の電解用の電解液(原料塩の飽和溶液).【】低い凍結点をもった溶液や液体.普通,CaCl2とNaClの水溶液が用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「かん水」の意味・わかりやすい解説

【かん】水【かんすい】

おもに中華そば製造に用いる特殊なアルカリ性の水。中国では西北地方に産するジエンという天然ソーダの水溶液を用いるが,普通は炭酸カリウムの飽和溶液が使われ,炭酸ソーダ重炭酸ソーダも代用される。小麦粉のフラボン色素を黄に変色させ,独特の香りを生じ,のび,歯ざわりをよくする。
→関連項目ワンタン(雲呑)

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