化学辞典 第2版 「かん水」の解説
かん水
カンスイ
brine
ブラインともいう.【Ⅰ】海水を濃縮し,食塩濃度を高めた不飽和溶液.岩塩が地下水に溶けた天然かん水もある.天然ガスとともに出るかん水には,ほぼ海水の組成に近いものもある.流下式塩田で得られる14.7°Béかん水組成(%)の一例を示すと,CaSO40.48,MgSO40.95,MgCl21.53,KCl 0.32,NaCl 11.28%.[別用語参照]製塩法【Ⅱ】食塩水溶液の電解用の電解液(原料塩の飽和溶液).【Ⅲ】低い凍結点をもった溶液や液体.普通,CaCl2とNaClの水溶液が用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報