カーギル

百科事典マイペディア 「カーギル」の意味・わかりやすい解説

カーギル[会社]【カーギル】

ミネソタ本拠を置く世界最大級の穀物商社。1865年設立。穀物,牛肉コーヒー砂糖綿花ゴム石油などあらゆるものを扱い,世界の食糧貿易に大きな力を及ぼしている。金融取引,食品製造,鉄鋼なども手がける。非公開企業としても最大規模。穀物輸出でアメリカ第1位,塩取引では第2位。1997年に会社更正法適用を申請した食品商社東食支援も行っている。非公開なので明らかではないが,世界66ヵ国で活動し,売上高は2011年1194億ドルに達する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーギル」の意味・わかりやすい解説

カーギル
Cargil, William Walter

イギリスの銀行家。オリエンタル銀行の巡回監視員から同行横浜支店勤務,日本の鉄道創設にまつわるレイ借款解約問題の解決努力。日本政府に評価され,明治5 (1872) 年1月から工部省鉄道寮に「差配役」として招聘され,多数のイギリス人技術団と日本政府との仲介調整にあたった。 1877年2月,満期解任。その功により天皇拝謁,勲三等を授与された。

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世界大百科事典(旧版)内のカーギルの言及

【メジャー】より

…【湯浅 俊昭】
[穀物メジャー]
 メジャーという言葉は国際石油会社のことだけでなく,世界の穀物市場を支配している五つの巨大な穀物商社のことをいうこともある。それはアメリカのカーギル社,コンティネンタル・グレーン社,フランスのルイ・ドレフュス社,オランダのブンゲ社,スイスのアンドレ社の5社である。この5社は輸送と貯蔵という穀物の流通システム全般を支配しており,その巨額にのぼる資本力によって,他社の参入を許していない。…

※「カーギル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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