ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カークランド」の意味・わかりやすい解説
カークランド
Kirkland, Joseph
[没]1894.4.29. シカゴ
アメリカの小説家,ジャーナリスト,法律家。西部辺境を描いた女流作家キャロライン・M・カークランドの息子。 50歳を過ぎてから執筆を始めた。過酷な自然と戦いながら貧困から身を起すイリノイ開拓民の生活をリアリスティックに描く『ズーリー-スプリング郡でいちばんけちな男』 Zury: The Meanest Man in Spring County (1887) で一躍有名になった。その後『マクベイ一家』 The McVeys (88) ,『K歩兵中隊の大尉』 The Captain of Company K (91) などを書いたが,あまりすぐれたものではない。しかし,アメリカ・リアリズム文学の発展に寄与し,特に H.ガーランドに与えた影響は大きい。
カークランド
Kirkland, Samuel
[没]1808.2.28. アメリカ,ニューヨーク,クリントン
アメリカの会衆派教会牧師。セネカ族やオネイダ族に布教し,ダンモア卿戦争 (1774~75) が全面的なインディアンとの戦争に発展するのを防止。彼の努力で,オネイダ族とタスカローラ族は独立革命中,中立にとどまった。また白人とインディアンの子供の共学の学校 (のちのハミルトン・カレッジ) を設立した。
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