ガルシアパーラ(読み)がるしあぱーら(英語表記)Anthony Nomar Garciaparra

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガルシアパーラ」の意味・わかりやすい解説

ガルシアパーラ
がるしあぱーら
Anthony Nomar Garciaparra
(1973― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス遊撃手ロサンゼルス・ドジャースで一塁手としてプレー好守強打で活躍し、デレック・ジーター、アレックス・ロドリゲスとともに1990年代終盤から2000年代初めまで「遊撃手三羽烏(さんばがらす)」とよばれた。

 7月23日、カリフォルニア州ウィッティアーで生まれる。1992年のオリンピック・ロサンゼルス大会でアメリカ代表に選ばれ、その打撃は注目を浴びていた。ジョージア工科大学から1994年、ドラフト1巡目(全体12番目)指名を受けてレッドソックスに入団。1996年に大リーグへ昇格し、翌年から正遊撃手として起用された。その年は打率3割6厘、リーグ最多の安打209と三塁打11、ホームラン30本、打点98、盗塁22という好成績をあげ、新人王に選ばれた。1999年、2000年と2年連続で首位打者に輝いた。2001年は右手首を痛めて手術を受けたためにわずか21試合の出場にとどまり、シアトル・マリナーズイチローに首位打者のタイトルを譲ったが、02年は打率3割1分、ホームラン24本、打点120と復活を果たした。2003年は156試合に出場し、3割1厘を記録したが、04年からは相次ぐ故障で低迷し、同年7月に交換トレードでカブス移籍した。2005年は遊撃だけでなく、三塁を守るなどして復活に賭(か)けたが、けがにみまわれ100試合以上を欠場した。同年シーズンオフにFAフリーエージェント)でドジャースに一塁手として移籍。2006年はまたも故障に苦しんだが、中心打者として122試合に出場し、ホームランも3年ぶりに20本台に乗せて復活を遂げ、カムバック賞を受賞した。

[出村義和]

2007年以降

2007年は121試合に出場、打率2割8分3厘、ホームラン7本、打点59。

 2007年までの通算成績は、出場試合1314、安打1659、打率3割1分5厘、本塁打218、打点892。獲得したおもなタイトルは、新人王、首位打者2回、最多安打1回。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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